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概要
本項では、以下のオプションの取り付け方法を説明します。
また、必要に応じてシステムバッテリの交換方法についても説明します。
図1 はシステム基板上の各機能の位置を示します。
図 1 システム基板の機能
拡張カード
拡張カードは、コンピュータのライザボードに取り付けられています(図 3参照)。ライザボードをシステム基板のRISERコネクタに差し込み(図 1参照)、システム基板を拡張します。
システムは32ビットのPCI拡張カードと8ビット、16ビットのISA拡張カードを7枚以内の組み合わせで拡張できます(ISAおよびPCI拡張カードの例については、図 2参照)。
図 2 拡張カード
拡張スロット
ライザボードには9つの拡張カードコネクタがあります(図 3参照)。 2つの拡張スロットが共有されるため、最大7枚の拡張カードをライザボードに取り付けることができます。
図 3 ライザボードの拡張カードコネクタ
拡張カードの取り付け
拡張カードを取り付けるには、次の手順を実行します。
- プラグアンドプレイ対応でないISA拡張カードを取り付ける場合は、ICUを起動して、設定に新しい拡張カードを追加します。
手順については、「ISAコンフィグレーションユーティリティの使い方」を参照してください。
- 拡張カードを取り付ける準備をし、「コンピュータカバーの取り外し」の手順に従ってコンピュータカバーを取り外します。
ご使用のシステムに対する拡張カードの構成や内部の接続方法または拡張カードのカスタマイズ方法などについては、拡張カードに付属のマニュアルを参照してください。
-
「拡張カードケージの取り外し」の手順に従って、拡張カードケージを取り外します。
- 使用する拡張カードスロットの拡張カードスロット開口部を覆っている、金属製ブラケットのネジを緩めて取り外します(図4参照)。
ネジは、後で拡張カードを取り付けるときに使用するので保管しておいてください。
図 4 フィラーブラケットの取り外し
- 拡張カードを取り付けます。
カードエッジコネクタを、ライザボードの拡張カードコネクタに差し込みます。 拡張カードがしっかり収まるまで、拡張カードコネクタに差し込みます(図5参照)。
図 5 拡張カードの取り付け
-
拡張カードが拡張カードコネクタに収まり、カード取り付けブラケットがブラケットの片側に合ったら、手順4で外したネジでブラケットを固定します。
-
オプションのWakeup On LAN対応ネットワークカードを取り付ける場合は、 カードに付属の3ワイヤ電源ケーブルをライザボードのP1コネクタ(図 3参照)およびNICカードに接続します。
-
「拡張カードケージの取り付け」の手順に従って、拡張カードケージをシャーシに取り付けます。
- 拡張カードに取り付ける必要のあるケーブルを接続します。
拡張カードのケーブルの接続方法については、拡張カードに付属のマニュアルを参照してください。
- コンピュータカバーを取り付け、コンピュータと周辺機器の電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れます。
メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
拡張カードの取り外し
拡張カードを取り外すには、次の手順を実行します。
- プラグアンドプレイ対応でないISA拡張カードを取り外すときは、ICUを起動して、設定からその拡張カードを削除します。
手順については、「ISAコンフィグレーションユーティリティの使い方」を参照してください。
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拡張カードスロット開口部に別の拡張カードを取り付けない場合は、空の拡張カードスロット開口部に金属製のブラケットを取り付けます。
「拡張カードケージの取り付け」の手順に従って、拡張カードケージをシャーシに取り付けます。
メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
メモリの増設
システム基板上の3つのDIMMソケットに32MB、64MB、128MBまたは256MBのDIMMを組み合わせて取り付けることにより、メモリを最大の768MBまで増設することができます。図6にDIMMおよびDIMMソケットを示します。
システムでは、ECCとパリティ無しのSDRAM DIMMの両方がサポートされます。ただし、ECCはDIMMがすべてECC DIMMの場合だけ使用できます。 ECC DIMMによって、システムは単一ビットメモリエラーをすべて訂正し、複数メモリエラーを検出します。
システムメモリを増設する場合、いずれのソケットにDIMMを取り付けてもかまいません。最適な動作を図るためには、DellではまずソケットA(プロセッサに最も近いソケット)にDIMMを取り付けた後、その他のソケットに取り付けるようにお勧めします。
図 6 DIMMおよびDIMMソケット
表1に、メモリ構成例を一覧表示し、有効なDIMMの組み合わせとそれぞれの構成に対するソケット配置を示します。
表 1 DIMMの構成例
合計メモリ | DIMMソケット | ||
---|---|---|---|
A | B | C | |
32 MB | 32 MB | ||
64 MB | 64 MB | ||
64 MB | 32 MB | 32 MB | |
96 MB | 32 MB | 32 MB | 32 MB |
128 MB | 64 MB | 64 MB | |
128 MB | 128 MB | ||
160 MB | 128 MB | 32 MB | |
192 MB | 128 MB | 64 MB | |
192 MB | 128 MB | 32 MB | 32 MB |
256 MB | 128 MB | 128 MB | |
320 MB | 128 MB | 128 MB | 64 MB |
384 MB | 128 MB | 128 MB | 128 MB |
512 MB | 256 MB | 256 MB | |
768 MB | 256 MB | 256 MB | 256 MB |
メモリのアップグレード
メモリをアップグレードするには、次の手順を実行します。
-
「コンピュータカバーの取り外し」の手順に従って、コンピュータカバーを取り外します。
-
「電源装置のシステム基板からの移動」の手順に従って、電源装置を移動させます。
- どのDIMMソケットにDIMMを取り付けるか、または既存のDIMMと取り替えるかを決めます。
図 1 および表 1を参照してください。
- 搭載したいメモリ容量に達するまでDIMMの取り付けや取り替えをおこないます。
必要に応じて「DIMMの取り付け」または「DIMMの取り外し」の手順に従ってください。
-
電源装置をシャーシのもとの位置に戻します。
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メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
新しいメモリ容量がシステム設定情報と一致しないことをシステムが検知すると、以下のようなメッセージが表示されます。
The amount of system memory has changed.
Strike the F1 key to continue, F2 to run the setup utility
(メモリの容量が変更されました。
システムはすでに新しく増設したメモリを認識して、System Memoryの値を変更しているはずです。新しい値を確認してください。それが正しければ手順9へ進んでください。
診断プログラムの実行、および起りうる問題のトラブルシューティング方法については、 『Diagnostics and Troubleshooting Guide』を参照してください。
DIMMの取り付け
DIMMを取り付けるには、次の手順を実行します。
- DIMMを取り付ける最初のソケットを確認します。
システムのパフォーマンスを向上させるには、ソケットAから順にDIMMを取り付けます。
-
DIMMソケットの両端のプラスチック製取り付けクリップを確認します。カチッと鳴って開くまで取り付けクリップを外側に押します。
-
DIMMのエッジコネクタのノッチをソケットのクロスバーに合わせ、DIMMの向きをソケットの向きに合わせます。
-
取り付けクリップがカチッと鳴ってDIMMの両端の所定の位置に収まるまで、DIMMをDIMMソケットの溝にまっすぐ押し込みます(図7参照)。
図 7 DIMMの取り付け
DIMMの取り外し
DIMMを取り外すには、DIMMがDIMMソケットから外れる(少し持ち上がる)まで、取り付けクリップを同時に外側へ開きます(図8参照)。
図 8 DIMMの取り外し
ビデオメモリの増設(OptiPlex GX1のみ)
ビデオメモリアップグレードモジュールを取り付けると、OptiPlex GX1のビデオメモリを4MBから8MBへ増設できます(OptiPlex GX1pシステムには8MBのビデオメモリが搭載されています)。ビデオメモリを増設すると、ビデオパフォーマンスが向上し、高解像度と多色表示を必要とするアプリケーションプログラム用のビデオモードが使用できます。
ビデオメモリをアップグレードするには、次の手順を実行します。
-
「コンピュータカバーの取り外し」の手順に従って、コンピュータカバーを取り外します。
-
「拡張カードケージの取り外し」の手順に従って、拡張カードケージを取り外します。
- システム基板上のビデオメモリアップグレードソケット(「VIDEO_UPGRADE」のラベルのある)の位置を確認します。
- 図 9に示すように、モジュールをソケットに取り付けます。
ビデオメモリモジュールは、ソケットに一方向にしか差し込めないようになっています。
システム基板上のソケットにはノッチがあり、ビデオメモリアップグレードモジュールを一方向にしっかりと固定できます。
- ビデオメモリモジュールのエッジコネクタをソケット中央のスロットに合わせます。
- ビデオメモリモジュールのエッジコネクタをソケットにしっかり押し込みます。
- カチッと鳴って所定の位置に収まるまで、ビデオメモリアップグレードモジュールを下に回転します。
- カチッという音が鳴らない場合は、モジュールを取り外して、もう一度取り付けます。
図 1を参照してください。
図 9 ビデオメモリアップグレードモジュールの取り付け
-
「拡張カードケージの取り付け」の手順に従って拡張カードケージを取り付けます。
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コンピュータカバーを取り付け、コンピュータと周辺機器の電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れます。
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メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
診断プログラムの実行、および起りうる問題のトラブルシューティング方法については、 『Diagnostics and Troubleshooting Guide』を参照してください。
マイクロプロセッサのアップグレード
システム基板のマイクロプロセッサを、Dellでサポートしているマイクロプロセッサアップグレードと交換することで、速度と機能を向上させることができます。購入可能なマイクロプロセッサアップグレードについての情報は、Dellのセールス部にお問い合わせください。
マイクロプロセッサアップグレードキットには、ヒートシンクアセンブリとエアフローカバーの付いた新しいSECカートリッジが含まれます。
マイクロプロセッサを交換するには、次の手順を実行します。
-
「コンピュータカバーの取り外し」の手順に従って、コンピュータカバーを取り外します。
-
「電源装置のシステム基板からの移動」の手順に従って、電源装置を移動させます。
- システム基板のSECカートリッジ(「SLOT1」とラベルが貼られています)を確認します。
- SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリからエアフローカバーを取り外します。
タブの下のクリップがヒートシンクの上端から外れるまでエアフローカバーの上部のタブを押します。 それから、カバーを冷却ファンと SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリから持ち上げます。
- SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリをシステム基板のコネクタから取り外します(図 10参照)。
図 1を参照してください。
ガイドブラケットアセンブリラッチを外側へ押したまま、 SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリをしっかりつかんで、システム基板のコネクタから引き出します。 SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリをガイドブラケットアセンブリから持ち上げます。
図 10 マイクロプロセッサの取り外し
- 新しいSECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリをシステム基板のコネクタに挿入します。
SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリとヒートシンクを上に向けます(シャーシの正面を手前にする)。ヒートシンクの両側をガイドブラケットとそろえ、SECがしっかり固定されるまで強く押しつけます。ガイドブラケットが所定の位置にカチッと鳴って収まると、SECカートリッジはシステム基板のコネクタに固定されます。
メモ:SEC カートリッジをコネクタに完全に取り付けるには、最大で11kgの力が必要です。 - SECカートリッジ/ヒートシンクアセンブリにエアフローカバーを取り付けます。
カバーの口を冷却ファンの両側の調節スロットに合わせます。そしてカバー上部のタブを、そのタブの下のクリップがヒートシンク上端にくっつくまで押し下げます。
-
電源装置をもとの位置に移動します。
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コンピュータカバーを取り付け、コンピュータと周辺機器の電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れます。
- セットアップユーティリティを起動して、取り付けたプロセッサが正しく認識されているかどうか確認します。
システムが起動すると、新しいマイクロプロセッサを検出し、自動的にセットアップユーティリティのシステム設定情報を変更します。
- Dell診断プログラムを実行して、新しいマイクロプロセッサが正しく動作していることを確認します。
診断プログラムの実行、および起りうる問題のトラブルシューティング方法については、 『Diagnostics and Troubleshooting Guide』を参照してください
メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
システムバッテリの交換
システム基板には3.0VのCR2032コイン型バッテリが取り付けられており、システム設定、日付、時刻の情報をメモリの専用領域に保存します。
バッテリの寿命は最長で10年ですが、コンピュータを起動したときに日付や時刻が間違っていたり、以下のメッセージが表示されたらバッテリを交換してください。
Time-of-day not set - please run SETUP program
(日時が設定されていません。セットアップユーティリティを実行してください。)または
Invalid configuration information - please run SETUP program
(システム情報が間違っています。セットアップユーティリティを実行してください。)または
Strike the F1 key to continue, F2 to run the setup utility
(作業を継続する場合はMS-DOSのtimeやdateのコマンドを使わずに、セットアップユーティリティで時刻と日付を入力し直し、セットアップユーティリティを正しく終了して入力し直した時刻と日付を保存します(手順については、「セットアップユーティリティの使い方」を参照)。次に、電源を切って、AC電源プラグを抜き、2~3時間後に再びコンセントに差し込んで、電源を入れます。次に再度セットアップユーティリティを起動します。セットアップユーティリティで日付と時刻が間違っていたら、バッテリを交換してください。
バッテリなしでもシステムは使用できます。ただし、バッテリがない場合、電源を切るかAC電源プラグを抜くと、システム設定情報は消去されてしまいます。この場合、セットアップユーティリティを起動して、システム設定情報オプションを再設定する必要があります。
以下の手順に従って、システムバッテリを別のCR2032コイン型バッテリと交換してください。
- セットアップユーティリティのシステム設定情報をまだ記録していない場合は記録します。
バッテリ交換中に設定内容が失われてしまった場合は、書き留めておいたシステム設定情報または出力したシステム構成情報を参照して、正しい設定内容に復元してください。手順については、「セットアップユーティリティの使い方」を参照してください。
-
「コンピュータカバーの取り外し」の手順に従って、コンピュータカバーを取り外します。
- システム基板のバッテリに手が届くようにするため、第5章にある「拡張カードケージの取り外し」の手順に従って拡張カードケージを取り外します。
注意: バッテリを先端の太い道具でバッテリソケットから取り出す場合は、道具がシステム基板に触れないよう注意してください。 必ず、バッテリとバッテリソケットの間に道具を差し込んでから、バッテリを取り出してください。 これを怠ると、先端部がバッテリソケットから外れたりシステム基板の回路を切断したりして、システム基板に損傷を与える恐れがあります。
- バッテリを確認し、取り外します。
バッテリは、システム基板の正面右角にある「BATTERY」というラベルのソケットに取り付けられています(図 1参照)。
指またはプラスチック製のドライバなどの先端部の太い非導電性の道具で、バッテリをバッテリソケットから取り外します。
- 新しいバッテリを取り付けます。
バッテリは、「+」と書かれた側が上を向くようにして置き(図11参照)、バッテリソケットに挿入すると、カチッと鳴って所定の位置にはまります。
図 11 システムバッテリとバッテリソケット
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「拡張カードケージの取り付け」の手順に従って拡張カードケージを取り付けます。
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コンピュータカバーを取り付け、コンピュータと周辺機器の電源プラグをコンセントに差し込み、電源を入れます。
メモ: Chassis Intrusion 項目が有効になっていると、次回のシステム起動時に、次のメッセージが表示されます。 ALERT! Cover was previously removed.(警告! カバーが取り外されました。) |
-
セットアップユーティリティを起動し、バッテリが正しく動作していることを確認します。
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セットアップユーティリティのTimeおよびDate項目に正確な時刻と日付を入力します。また、手順1で作成したコピーを見て、他のシステム設定情報の設定内容を正しく復元します。その後、セットアップユーティリティを終了します。
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コンピュータの電源を切って電源プラグを抜いて、少なくとも10分間そのままにしておきます。
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10分後、電源プラグをコンセントに差し込みコンピュータの電源を入れ、セットアップユーティリティを起動します。時刻や日付がまだ間違っている場合は、『Diagnostics and Troubleshooting Guide』の「困ったときは」を参照してテクニカルサポートまでお問い合わせください。
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